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ハンガー・イラストの描き方 <レイヤー編 後身頃>

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出来上がりハンガー・イラスト

 ハンガー・イラスト(Hanger Illustration)は、もちろん和製英語ですが、最近、使われる傾向が高くなりました。 他に、絵型、製品図、平絵、チビ絵、カッチン画等と呼ばれていて、アパレルの中では製品生産の重要なマップとなっています。 多くは、絵型と呼ばれるようです。つまり、Flat Sketdhが正しい英語と思われます。

 ここでは、右記のMA−1のハンガー・イラスト(絵型)を参考に、レイヤーの構成を中心に、 ”イラストレーター”の初歩的な仕組みを、 説明しようと思います。仕組みが分れば、後は簡単です。残る問題は、”慣れ”だけです。 それでは、”着せ替え人形”のMA−1の説明を始めます。 MA-1の完成ハンガーイラスト

 レイヤーは、それぞれ、1つのパーツを、1つのレイヤーの単位の目途として構成しています。それぞれのレイヤーは、1つのレイヤーで、 1つのオブジェクト(切り紙細工の絵)とも言えます。 使用しているツールは”ペン”で、用紙の設定はA4です。初期設定等は、別のページで細かく説明します。 線は”実線”で2pt(0.71mm)、”線端の形状”と”角の形状”は丸にしています。私は通常この設定でイラストを描きます。 丸の方が少し温もりを感じるような気がするからと、繋ぎ目が上手くいきます。
  では、このハンガー・イラスト(絵型)のレイヤーの内容を見てみます。

2008/09/01記載

レイヤー

 レイヤーはイラストレーターの中でも非常に特徴的なツールですし、 イラストレーター以降のベジュ系ソフトの基本にもなっています。 考え方は、透明なフィルムの上に絵を描く感覚で、 色を塗った部分は、下のフィルムの絵を隠す事になります。 私の勝手な解釈ですが、”塗り”を適応させるには、閉じた図形か、 閉じていない場合は、最初のアンカーと最後のアンカーを直線で結んで、”塗り”を適応させる事になるようです。 筆で塗るような、 曖昧な”塗り”を使用出来ないための対策がレイヤーなのではないかと思います。 着色以外にも、”グラデーション”や”ほかの効果”の適応も閉じた図形が必要になります。閉じていない場合は、 計算外のアクションが起こります。
  基本的な考え方は”切り紙細工の絵”です。レイヤーは切った紙を重ねる要領で、下のレイヤーの上に次のレイヤーが重なります。重なった部分の下のレイヤーは、上のレイヤーで見えなくなる事に注意してレイヤーの構成を考える必要があります。 私はその仕組みが把握出来れば、まったくの初歩の方は”イラストレーター”を理解した事になるのではないかと思いますので、 重点的に説明する事にしました。

 実際にハンガー・イラスト(絵型)を作成するのはこの順番ではありませんが、ほぼそうだと考えていいと思います。
  では、このMA−1のレイヤー名とその内容を分解してみます。

2009/03/20追記
MA-1のハンガーイラスト後身頃

後身頃

まず、後身頃を見てみます。

後身頃は、合計で8枚のレイヤーで出来ています。

 

1.後前身頃

MA-1のハンガーイラスト後前身頃

 このレイヤーは最下層になるレイヤーで、殆どの部分が見えません。 この”後前身頃”は、後から見た時の裾に見えるわずかの前身頃の裏の部分です。”前身頃”の方が後身頃よりも長い為に作成します。

 実は、このレイヤーは”前身頃”を作成した後に、新たにレイヤーを作りコピーして、ペーストして作ったレイヤーです。 このレイヤーには、ファスナーのブラシと、ストライプのスウォッチが含まれていますが、ココでは、その説明を避けます。 コピー&ペーストで出来ているレイヤーという事を把握して頂ければいいと思います。 最下層ですが、一番最期に作ったレイヤーです。
  先に書きました1つのレイヤーに1つのパーツというセオリーが当てはまっていません。 いわゆる例外です。初めからルール違反していますが、ルールと言っても私が考えたルールなので大したものではありません。 ガンガン ルール違反し、例外も沢山あります。要は、自分で考えて工夫する事が大切です。 その手助けになればと思っております。これから説明するのもは、あくまで一つの考え方で、方法は使う人の数と同じくらいあると言えます。

 このレイヤーには、ファスナーのブラシと、 裾リブのストライプのスウォッチを使用しています。 ブラシとスウォッチについては、別のページで詳しく説明します。 結構、”かなめ”だと思いますので、参考にして下さい。

2.後袖リブ

 袖口のリブの部分です。実物のリブは2段階の編地になっていますが、そこまでは表現していません。 本当はそれも作るといいのですが、割愛させて頂きました。もっとリアルにしたい方は、それも表現出来るので、 時間があったらやってみて下さい。 このリブは後から見たリブで、前のリブとは付け側のカーブがX軸で反転しています。 それと、口が見えないので、内側にの袖口線が無い以外は、前の袖口リブと同じです。 前袖口リブは、これを利用して作成します。

    使用しているスウォッチは、 ”イラストレーター” の中のものを使用しています。 スウォッチは、 MA-1のハンガーイラスト後袖口リブ
    • ウィンドー
    • スウォッチライブラリー
    • リストグラフ1
      の中の”斜線”を使用しています。
MA-1のハンガーイラスト 後身頃+後袖口リブ

 何故か縦の細いストライプが無いので、このスウォッチを加工して縦のストライプを作っておくのがいいと思います。 詳しい”スウォッチ”使い方については、別のページで説明させて頂きます。が、ここでは簡単に触れておきます。

    ”斜線”のスウォッチ”は、45°で出来ているので、このリブを45°に回転させます。 それから、スウォッチを当てはめて、リブを元の状態に戻します。 この時、
    • ”環境設定”
    • ”一般”
    • ”パターンも変形する”
    にチェック・マークを入れておきます。
MA-1のハンガーイラスト後袖

3.後袖

 2枚袖で2本針のステッチが縦の切り替えにあります。 実際のMA−1は運動量のある2枚袖で、このハンガー・イラスト(絵型)の感じよりもやや袖下にシワが出来ますが、 その部分は省いております。
  まず、右袖を描いて、それを”グループ”化して、コピーして貼り付け、”反転”させ、左袖を作ります。本当に便利です。

    外袖の後ろの切替は、単純な線で”塗り”はありません。同じく、ステッチも”塗り”は無く、
    • ”線幅”   1pt (0.35mm)
    • MA-1のハンガーイラスト +後袖
    • ”破線”  0.5mm 0.8mm
      に決めています。

 ”線端の形状”を丸に設定している為に、間隔の部分を長く設定する必要があり、 この数字が今までの経験で一番綺麗に見えると思っています。 通常の書類は”A4”サイズが基本になっているの、私達の作るハンガー・イラスト(絵型)も”A4”に収まるサイズになっています。 今までの経験だとこの大きさが一番便利でした。無論、イラストレーターの作成範囲はもっと広いのですが、どこかで聞きましたが確か、 10M四方の大きさがあるそうな。余談でした。

4.後衿リブ

MA-1のハンガーイラスト後衿リブ

 ”衿”は衿ぐりよりも大きくする事が肝心です。 衿無しのデザインの物もありますし、”衿”が上になるので、このパーツで不要な線を隠すイメージです。

MA-1のハンガーイラスト +後衿リブ
    説明が前後しますが、基本的な実線の設定は
    • ”線幅”   2pt (0.71mm)
    • ”線端の形状” 丸(真中)
    • ”角の比率”  4×
    • ”角の形状”  丸(真中)
      に統一しています。これは参考にして下さい。好みでいいと思います。

5.裾リブ

MA-1のハンガーイラスト後裾リブ

 左右対称のすべてのパーツに共通して言えますが、センターになる位置に必ずアンカー・ポイントを作る事が大切です。 っていうか、出来てしまうのですが。この場合は、後中心ということです。

    まず、右半分を作ります。それを
    • コピーして、
    • 貼り付けて、
    • 反転させて、
    • アンカーポイント同士をくっつけて、
    • 接合させます。
      その後、”スウォッチ”や”塗り”を適応させます。

  コピー、ペースト以外に、別の方法もありますが、余り上手く行かないので、私はこの方法を取っています。

MA-1のハンガーイラスト後身頃

6.後身頃

 説明はレイヤーの順番にしていますが、やはり一番目安になる身頃から始めるのが普通です。 しかも、後から始めると、前は必ず描かないと気が治まらないので途中で止めてしまう事もないので、一気に描き上げる事が出来ます。 人間の心理でしょうか。(笑)

 という訳で、6番目の説明になりましたが、”後身頃”このパーツを最初に描きました。”裾リブ”のカーブの形状や、”後衿リブ”のカーブの形状は、全て後身頃のカーブを利用して描きます。 何度も言いますが、PCは同じ事の繰り返しが最高に得意です。 その長所を上手く利用して短時間で綺麗なハンガー・イラスト(絵型)を作成する努力をしてみて下さい。

 前後しすぎですが、”ツール”は”ペンツール”を使っています。 ”ハンドル”が出て来るやつです。基本的にはこのツールを使いこなす事が、 イラストレーターの克服段階の最初で最も受容な事なのかも知れません。ちょっと当たり前過ぎて遅い説明になりました。

7.後ステッチ

 ステッチ類は出来るだけまとめて一つのレイヤーにします。 デザインのバリエーションを作る際にはこれが便利です。 MA-1のハンガーイラスト後ステッチ 塗りの無い内線も同じく出来るだけ一つのレイヤーに纏めます。 レイヤーを隠したり、見せたりする事で簡単にデザイン・バリエーションを作る事が出来る様になります。 また、肩線のステッチだけを無くしたい時も、

 

 

    • 全てのステッチをコピーして、
    • 新たなレーヤーを作り、
    • 「前面にペースト」をして
    • 肩のステッチを消します。
    • で、
    • 使わないレイヤーを隠します。
      こうする事で、”着せ替え人形”本領発揮が出来ていくわけです。 つまり、こうする事で、ゴミのようにつもりつもったレイヤーが
    • 「隠す」
    • 「見せる」
      だけで、何種類ものデザインを作り出すことが出来るようになると言う訳です。

これも何度も言いますが、”資産の活用”です。 (笑)

8.後インライン

”後ステッチ”のところで書いたように、内線は一つのレイヤーの纏めます。

MA-1のハンガーイラスト後内線
  • 後肩線
  • ダーツ線

 そうです。”資産の活用”の為に頑張りましょう。

  それと、全てのハンガー・イラスト(絵型)の大きさを統一させると言いましたが、レイヤーのコピーだけではなく、 他のデザインの”内線”や”ステッチ”はもちろん、パーツも簡単に貼り付けて共有する事も出来ます。 凄いですよね。PCバンサイです。

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