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ムートン – Mouton (仏) – 繊維用語(原料・糸)

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B-3とA-3トラウザースを着用したパイロット

ムートン (むーとん)

 又は、ダブル・フェイス (だぶる・ふぇいす)

Mouton (仏)

 又は、Sheep(Lamb) Shearing Leather(Jacket,Coat)

 毛皮の一種で、主にの毛皮をさすが、山羊の毛皮を指す事もある。素材名として限定的に使われる。【ムートン(の)コート、ムートン(の)ジャケット】

ウィッキーペディア ヒツジ

実際のムートン

 羊毛を一定の長さに刈り込んだ、羊の羊毛付の毛皮である。通常、自然なカーリングをしているが、羊の種類、羊毛の加工などにより、直毛の物もある。定かではないが、スエード(シープスキン)に植毛(接着)加工した物も存在するとも言われている。これは、「ダブルフェイス」という、当たり前である一枚革。つまり、刈り込んだ羊毛側と、スエード仕上げした革側が一枚の革(ムートン)であることを指している。それは、定義に相当するもので、常識的な物である。という事は、それでは無い「ムートン」が存在するということでもある。逆に、一般的には、スエードの革と羊毛を接着加工したものが普通であるとの話もある。

 流行は、いつも突然やってくる。それに対応出来るだけの材料が、いつも蓄積されている訳ではない。流行に対応するには、それなりの工夫が必要である。それは、アパレル業界では常識になっている。工夫というと、少し罪悪感から逃れる事が出来るが、それを、秘密裏に販売するのは避けなければならないだろうと考える。接着加工した「ムートン」は、それとして、了承の下で製造、販売されなければならない。革を購入する際に、それとして購入出来れば、製造した物にも、その事は表記できるのだが、いわゆる「ダブルフェイス」として限定される事で了承という事では、ちょっと危ういような気がする。

銀面のようなナッパ加工は、ミリタリーのB-3、A-3から始まった

 寒冷地域で実用的に用いられていた防寒用衣料であったが、1934年に、アメリカ空軍のフライト・ジャケット、B-3、A-3トラウザースとして用いられるようになる等した事から、その後、一般衣料にも多く用いられるようになった。また、毛皮としては価格、実用面でも優れている事が、普及する大きな要因でもあった。また、オイル、酸、雨などへの耐久性に問題があったが、B-3は、それらの弱点を克服するナッパ加工ラッカー加工アクリレート加工)を開発し、さらに優れた実用性を併せ持たせる事に成功した事も、その後のシェアリング・ジャケット、コートの普及する要因でもあった。

皮面加工 (Double Face)

 毛皮は通常は毛の部分が表面(フェース)として使用されますが、皮面(毛皮の裏側)をきれいに加工して表面に使用できるようにすることをダブルフェースといいます。ムートン、ベビーラム、チキャンラム、ミンクなどといった皮が丈夫である程度厚みのある毛皮がこの加工に適しています。
 裏生地を使用しないため、非常に薄くて軽い製品に仕上がり、より高度な加工技術を駆使できるので、多用なデザイン展開が可能になります。
 ダブルフェースのうちで、皮面(毛皮の裏側)を染めてサンドペーパーで毛羽立たせスウェードとして使用できるようにする加工をスウェード加工と言います。
 スウェード状のダブルフェースの皮面を樹脂加工してレザー(皮革)の銀面のように仕上げた物をナパラン、またはナッパ加工といいます。なおナパランの場合はスウェードに比べて、汚れにくく手入れが簡単などの利点があります。

社団法人 日本毛皮協会 JFA

「羊」以外の「ムートン」の存在

 「ムートン」は、羊その物をさすフランス語から、英語化された言葉で、本来は、「羊」その物を指していた。その為、素材その物を限定的に指す意味合いが強い。なので、海外では、一般的にムートン(羊の毛皮)を使って作った衣服を「シェアリング・コート(Shearing Coat)、シェアリング・ジャケット(Shearing Jacket)」と呼ばれる事が多い。ムートン・コート、ムートン・ジャケットで通じなくはないようだが、「羊のコート」、「羊のジャケット」というニュアンスが強くなり勝ちだろうか。【(例)B-3 Sheep(Lamb) Shearing Jacket】

 しかし、シェアリング・ジャケット、コートと言った場合(海外)、狭義に「羊」の毛皮を指すが、広義では、他の動物の毛皮、「山羊」、「ラクーン」、「レッキス(ウサギ)」、「フォックス」等等、他の動物の、刈り込んだ一枚の毛付革(ダブルフェイス)を指す。「毛皮」は一般的に、細く裁断した毛皮を、毛並み、色の配列を整えるためにリンキングして、大判を作ってから裁断するという手間をかける。しかし、シェアリング・ジャケット、コートの場合、リンキング作業を行わない「一枚毛皮」という認識があるようである。それが、「羊」以外のダブルフェイスの毛皮が、「ムートン」と呼ばれる、一枚毛皮の存在である。日本ではそれらに適した言葉が存在しないので、「ムートン」と呼称され販売されているのだろう。強いて言えば、「•••のダブルフェイス」が正しい呼称だろうか。

親しみ深い毛皮

B-3(オーチャードMC社製)

 「毛皮」というと、ミンク、フォックス、セーブル(黒テン)、テンアーミンなど、高級防寒衣料(ファッション)として、少し縁遠い感じがある。本来は、食肉の為に狩猟した動物の外皮を、身にまとう事は必然的な行為であったであろう。また、その魂や、神に対して敬意を払い、厳しい環境に耐える力を得る、精神的な側面等、多面的な目的もあった。現在では、環境問題、動物愛護の観点から「毛皮」は特殊なニュアンスを持つ衣料として扱われるようになり、その是非を含め、今後も問題視されるだろう。しかし、ムートンは、原料となる羊が古くから家畜として飼育され、親しまれていた事から、その毛皮は、それらの希少動物、あるいは、「毛皮」を採るだけの為の養殖動物を原料とする物とは異なる扱いをされている。ムートンは、食肉、羊毛の採取などの主目的の副次的な原料として、今後も防寒衣料(ファッション)として、親しまれ、愛され、好まれていくだろう。

FRISBEE AVIREX アヴィレックス【B-3】極寒地用レザーフライトジャケットSHEEP SKIN FLIGHT JACKT アメリカ製

 詳しい事は、現段階では未調査だが、毛織物としての家畜の羊よりも先に、ムートンは防寒衣料として存在しただろうことは容易に推測できる。ファッションとして取り扱われる以前に、「ムートン・コート、ムートン・ジャケット」は存在し、ファッションがそれらを取り入れる形で現在のムートンの存在はある。シェリング・コートがファッション的な呼称といえるだろう。機能常識的に、内側に「毛(ファー)」を用い、外側にスエード、又は、ナッパ加工した革部分となるように扱われる。本来、「毛皮」衣料の扱いは、それが基本であったと何かで読んだ記憶がある。合理的に考えても、外気と遮断する意味で、外に革部分、内に暖かい空気を充分に確保できる「毛」を用いるのは必然である。しかし、権力と富を誇示するには、外に毛を現すのが社会的な必然とされるようになった。その意味でも、ムートンは機能的な必然を現在も保持できている。

 不思議な事に、同じ羊の毛皮で、「カラクール種のの胎児か、子羊の毛皮」をアストラカンといい、高級毛皮の部類に入れられている。出来れば、こちらも詳しく調べてみたい。

mouton 【(英) sheep,mutton】(仏)
  1. 羊 《雄:bélier、雌:brebis、子羊:agneau、moutonは羊一般をさすか去勢した雄羊をさす言葉》
  2. (a) 羊の肉
  3. (羊のように)従順な人、だまされやすい人
  4. (話)囚人の中にもぐりこんだ警察のスパイ
  5. (多くは複数)羊の形をしたもの、(a)泡立つ白い波、(b)(羊毛のような)ちぢれ雲、(c)綿ぼこり
  6. (土木)(杭打ちようの)ドロップ・ハンマー
moutonné(e)
    (形)
  1. 白いまだら雲で覆われた
  2. 羊毛のような

クラウン 仏和辞典 三省堂(発行)書籍レビュー

Shear
    他動
  1. (羊など)の毛を刈り込む、〜を刈る、せん断する
  2. ?から…をはぎ取る、剥奪{はくだつ}する◆shear ? of ...
  1. 大ばさみ、刈り込み(ばさみ)、刈り取り器、植木ばさみ、裁ちばさみ◆通例 shears
  2. ずれ、せん断◆地層・建築材料などの物体に力が加わえられることによって、変形したり、一部が切断されてずれたりすること。
Shearing
  1. 刈ること、刈り取ったもの、剪毛{せんもう}、せん断加工{だん かこう}
Mouton
  1. ムートン ((アザラシなどの毛皮に似せた羊皮の加工品))
  2. ムートン 羊の毛皮を加工してアザラシやビーバーなどの毛皮に似せたもの

goo辞書

ムートンのパターン・メイキング

 問題は、毛の厚みをどうするかということだろうか。トワルを組んで感じを見たいとなると、ドミット芯を使ってトワル・チェックをするところも見かけるが、それもありとしても、そこまでやらなくても、と思わなくもない。やはり少し値の張る商品なので仕方ないだろうか。実際に、パターン・メーカーがトワルを組むのはちょっと大変かも知れない。(執筆中)

ムートンの縫製方法

 世界は広く「ムートン」の専業メーカーもいくつか存在する。バイヤーではないので、最新の情報は不明だが、イタリアのRUFFO、LA MATTA、SICONSなどは、世界の一流品を生産提供している革、ムートンを生産する専業メーカーである。現在では、「世界の工場」といわれる中国も、多くを生産している。ムートンを製造するにはある程度専用の設備が必要になる。その為、敬遠されがちの商品群ではある。だからと言って、メーカー(委託製造会社)としては、手に負えない物ではない。(執筆中)

ムートンのお手入れ方法

2009/03/01記載

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2005/06/17記載

日本語 (にほんご)

英語

本文、意味

備考
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